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オタクブログ

ホットラインマイアミ2

スーダンやるって言ったのにこっち先にやっちゃった…。

おもいっきりネタバレするぞ!長いぞ!


まさかのクリアできたホットラインマイアミ2。
前作のホットラインマイアミの難易度を容易く超えてきた。
超えすぎててこれこそ全クリは不可能と思われた。

ゲームシステムは縛りだったり死に覚え前提の理不尽な敵配置が多かった。
しかもステージが広すぎて頑張って進めてもステージの後半で死ぬと集中力が切れる。
どう立ち回ればいいかのパズル的な要素が前作よりも強かったと思う。

しかもそれぞれ使えるマスクとか能力が変わってくるから攻略がまあ難しい難しい。
私は近接武器が好きで銃は苦手だったんだけどステージによって使う武器決まってるとこあったりするから嫌でも銃使う羽目になってつらかった。

レビュー的なものを見るとやっぱりゲームシステム自体は前作の方が爽快感もあって良かったとの声が多かった。
マスクも多種多様だったから攻略法もたくさん考えられたし…

私もそこは同意見だけど、クリアしてみればそれはそれで縛りや無数の理不尽な死の末のクリアもまあ悪くないもんだと思った。
達成感と嬉しさで脳からやばい物質が出まくった。


それともちろん前作に引き続きBGMがかっこいい。
演出もかっこよかった。


そして今回はストーリーも理解すべく解説実況に手を出した。
ちゃんと自分でプレイしてから見たぞ!!
http://www.nicovideo.jp/watch/sm26274891

http://www.nicovideo.jp/watch/sm26389592

ろへいさんという方なんだけど、ゲームは英語版でプレイしてて和訳字幕をつけてくれている。
淡々と考察と説明をしながら進めてくれるんだけどとにかく上手くて簡単なゲームに見えてくるレベル。

まず前作の方を全部見てストーリーを把握した。
なるほど~!!って感じだった。説明できないけど…
簡単に言うとアメリカvsロシアって感じだ(ざっくり)


前作の主人公の名前はJacket。
留守電による依頼でロシアンマフィアを次々と殺害し、最終的に壊滅させる。

結局彼は電話の主の正体は突き止められなかった。

けど、もう一人留守電による殺害依頼を受ける青年Bikerは電話の主の正体にたどり着けるエンディングが存在する。
それが前の記事に書いた「パズル要素により見れる真ED」だ。(私はたどり着けなかったぞ!)


2はBikerが真相にたどり着けなかった場合の世界らしい。
Jacketは逮捕されている。
というわけで2の主人公ではJacketではなく、様々な人間を操作することになる。
いわゆる群像劇という感じで進む。
時系列もバラバラだったりするので私は解説実況見てやっと理解した。


~操作することになる登場人物の簡単な紹介~
ニコニコ大百科を参考に自分の解釈で書いています


The Pig Butcher…Jacketの一連の事件を題材とした映画のJacket役の俳優。
事件に関してはかなり捻じ曲がって世間に広まったようで、映画のJacketの設定はかなり頭がおかしい殺人鬼となっている。
監督の「役に入ったままでいてくれよ」の言葉通り、撮影外でもThe Pig Butcherの言動はだんだんおかしくなっていく。
豚のマスクを被っている。

The Fans…Jacketを崇める若者集団。
メンバーはCorey(シマウマ)、Tony(トラ)、Mark(クマ)、Alex&Ash姉弟(白鳥)。
Jacketの真似をして(本来なら相手はロシアンマフィアになるわけだが)街のチンピラを殺してまわっている。
最終的に本当のロシアンマフィアのアジトに殴り込みにいくことになるが…

Pardo…連続殺人事件を追う刑事。
そして彼自身が連続殺人事件の犯人。
自己顕示欲が強く世間から注目されたがっている。
同時期に活動して有名になりつつあったThe Fansに嫉妬心を抱く。

Jake…デブの無職。
留守電による依頼を受けてコブラのマスクを被りロシアンマフィアを殺害していく。
いわばJacketと同時期に同じことをしていた男。
前作では死体で登場しておりJacketは彼のコブラマスクを回収した。
前作をプレイした人は既に彼の末路をネタバレされていたようなもんである。

Evan…Jacketの一連の事件についてのドキュメンタリー本を執筆している作家。
唯一、人を殺さない人物。
Pardoと友人であり彼のつてでロシアンマフィアを訪ね、事件について聞き出そうとする。

The Son…前作のラスボスにあたるロシアンマフィアのボスの息子。
父を超えるべく精力的に活動し、商売敵のコロンビアマフィアの壊滅を目論む。
マフィアのボスながら自ら敵陣に攻め込んだり部下を思いやる面もあったりなかなか良い上司。
個人的には結構好きなキャラだったのに、末路がかなり哀しい。

The Henchman…The Sonの部下。
おそらく右腕くらい重要で有能な部下だったのではないかと思う。
恋人や年齢のことを考えマフィアを抜けたいとThe Sonに申し出る。
そこでThe Sonから命じられた仕事を最後にマフィアから抜ける。
その仕事で得た大金を持ち帰り恋人と平穏に暮らそうとするが…

Richter…母親思いの孝行息子。
脅され、電話による殺害依頼を受けざるを得なくなった一般人。
前作にも登場しているネズミのマスクの男。
個人的に彼が一番気の毒だったなと思う。

The Soldier(Beard)…アメリカ本土に攻めてきたロシア軍を迎え撃つ特殊部隊「Ghost Wolves」の隊長。
彼のエピソードは前作の時系列よりも前の話になる。
JacketはGhost Wolvesの隊員でありBeardの親友だった。


とまあこれだけの人数が関わってくる。
そしてすべてが繋がっている。
そりゃ私が理解できるわけないわな。
ありがとう解説実況!


ホットラインマイアミ1,2の中で起きた様々な出来事は「全て無駄だった」という結末になるんだけどそれがあまりにも虚しくて良かった。
後味は悪かったけど私は好きだった。
これが映画になったら是非観たい。

全てをここでネタバレするつもりはないから気になった人は解説実況見てほしい。
結構サクッと見れる。


これもう好きだから書くけど、前作でJacketが殺しの依頼を受けていた理由。


特殊部隊「Ghost Wolves」時代、当時従軍記者だったEvanにJacketとBeardのツーショット写真を撮ってもらっていた。
写真はBeardが受け取る。

ロシア軍との戦いの中でJacketは重傷を負いBeardに助けられ、そこでBeardは写真をJacketに渡す。


戦いから帰還した後、Beardは前々から言っていた「コンビニの店長にでもなってのんびり暮らしたい」という願望をサンフランシスコで叶えていた。
店でJacketと電話するBeardだったが(写真を焼き増ししてくれという内容)、「店の外が騒がしいから見てくる」という言葉を最後にBeardは死んだ。
ロシアからサンフランシスコに核攻撃を受けた。

それをきっかけにJacketは強くロシアを恨むことになり、アメリカの狂信的な愛国団体「50の祝福」のニュースレターを購読するほどになる。
ネタバレしてしまうとロシアンマフィアの殺害依頼の留守電を残していたのはこの「50の祝福」である。
ロシアを強く憎んでいたからこそJacketは黙って電話の言う通りに殺人を繰り返していたのではないかなと…

そして前作の最後、ロシアンマフィアの大ボスを銃で撃ちぬいた後Jacketはバルコニーに出て煙草を吸い始め、一枚の写真を捨てる。
それはJacketとBeardの思い出の写真だった…


Jacketは特殊部隊にいた頃かなりのヘビースモーカーだった描写があるのに前作では一切喫煙の描写はなかったと思う。
だからBeardが死んでから吸わなくなって、復讐を果たしたと思ったからまた煙草を吸ったのかな…とかこのへん完全に私の考察になるんだけど。

それと前作のJacketのストーリーの中でコンビニを始めとする様々な店の店員として現れ「こっちの奢りさ」と色々物をあげたりJacketを励ます存在として登場した男はBeardなわけだが、もうBeardは死んでいるはずなのでそれはJacketの妄想であり願望であった…。

瀕死のJacketにBeardが写真を渡したときBeardが「礼はいらない、こっちの奢りさ」と言うんだけどこれがJacketの中に残っていて妄想の中にも出てきたんだなと気付いてうわ~~ってなった(語彙の喪失)

私はもうこのエピソードが一番胸に来たんだけど、The Sonのエピソードもなかなかかっこよくて悲しくて虚しかった。

全ての結末含め、まるで救いが無い。
そんなストーリーだった。


これはぜひプレイしてみてくれとは言わないから(むずいので)ストーリーだけでも興味ある人は動画でも良いから見てほしいな~と…思います…感想を聞きたい…。

今までこういうジャンルのゲームやったことなかったしこういう内容の映画とかも見たことなかったけど理解すると非常に面白かったし死に覚えゲーもなかなかハマるなァ~と思いました。

次こそスーダンやろうと思います。おわり